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CASE

インプラント/オールオン4
インプラント/オールオン4 オールオン4

札幌にお住まいの40代女性の上下インプラントオールオン4症例

札幌市の中央区にお住まいの40代女性の上下オールオン4の症例をご紹介します。

歯周病で歯を失ってしまい…

最後に歯医者さんに通ったのは10年近く前。

歯周病で奥歯の歯を失ってしまい噛みにくく食事に不便を感じていたため、「歯医者に通わないと」と思いながらも、お仕事が忙しく、コロナ禍ということもありそのままの状態でした。

上顎をオールオン4にしたいという希望でGDHインプラントオフィス札幌に来院されました。

診査診断と治療計画

術前パノラマレントゲン写真

全体的に歯周病が進行しており、歯の根っこの先端にも病巣ができてしまっている歯もあるような状態でした。

お口全体の噛み合わせのバランスを含めて、執刀医である越前谷院長だけでなく、インプラントの上部構造を設計する補綴医、製作を担当する歯科技工士と共にそれぞれの分野から多角的に診断します。

奥歯にかかる力をコントロールするために

②下前歯部の傾斜の問題

下顎の前歯が前に傾斜しているため、顎が動いた際の力の負担が奥歯にかかるようになっています。

このまま下顎の奥歯の部分にインプラントを埋入しても、この前歯の問題点を解決しないと奥歯のインプラントにかかる負担は大きくなるため、せっかくのインプラントにトラブルが起こる恐れがあります。

奥歯に負担のかからないスムーズな顎の動きを誘導してあげられるように下顎の前歯に関しても歯の形を整えてあげる必要があります。

また、このまま上顎だけオールオン4を行った場合、上顎の上部構造は、下の前歯よりも前に迫り出す形になるため、少し口元が「こんもり」してしまう可能性があります。

審美的にも機能的にも改善するためには、上顎だけでなく下顎の前歯も治療することになりました。

下顎の治療計画

この患者様の場合、下顎の前歯の形を整えるためには、前歯6本を削り、神経を抜いた状態で補綴物(被せ物)を被せる処置が必要となります。

下顎の左右の奥歯に合計3本のインプラントを埋入して、前歯6本を削って神経を抜いて補綴処置を行う方法か、下顎の歯を全て抜いてあげてオールオン4治療をするか、どちらにするか一緒に考えていきました。

とても悩まれましたが、最終的に現状の歯周病の進行具合と、年齢的にもこれから何十年も続く将来を考えて、上下ともオールオン4治療で新しいお口にするという治療をご選択されました。

手術前の検査

治療計画が決まった後は、その治療計画に向けての最終的な検査や準備を行っていきます。

リアルタイムPCR検査による歯周病菌の特定と除菌

リアルタイムPCR検査による歯周病菌の原因菌を特定し、投薬で除菌します。

術中の菌血症を防ぐためにも、術後のインプラントを守るうえでも事前に歯周病リスクをコントロールしておくことは大切です。

血圧検査や血液検査による全身管理

細菌からの抵抗力が低く、傷の治りが悪い傾向が特徴である糖尿病や、血液疾患、肝臓疾患など、問診で患者様ご自身から申告されている疾患以外にも疾患がないか、健康状態を確認するために血液検査を行い確認します。

血液検査を行うことなくインプラント手術を受けることは大変危険なために、インプラント治療を受ける際には必ず行う検査の1つです。

かかりつけの病院がある場合は、かかりつけ医に手術を行うことを当院からご連絡させて頂きます。必要に応じて内服薬の休薬などかかりつけ医と連携をとりながら、安全なインプラント手術の準備をしていきます。

事前に右上の奥歯を抜歯

基本的にオールオン4は今残っている歯の抜歯とインプラントの埋入を同じ日に行います。

ただ、病巣が大きい歯がある場合など、あらかじめ抜歯をしておくこともあります。

③上顎奥歯問題点

この患者様の場合、上顎の奥歯に病巣があったため、事前に抜歯をすることになりました。この歯を抜いた際に上顎洞穿孔(上顎洞の空洞に穴が開いてしまう)の恐れがあるため、慎重に抜歯を行います。

④上顎奥歯抜歯後

上顎洞を傷つけることなく、上顎の奥歯2本を抜歯しました。

インプラント手術当日

⑤インプラント埋入後パノラマレントゲン写真

上顎に6本、下顎に4本のインプラントを埋入しました。

インプラント埋入手術

上顎は骨が非常に柔らかいため、6本のインプラントを埋入しています。

骨の状態や隣同士のインプラントとインプラントとの距離であったり、患者様によってインプラントの埋入本数は変わりますが、極力少ないインプラントの本数で、手術当日に仮歯の装着ができるように治療計画を立てています。

インプラント埋入後、十分な初期固定が得られたため、計画通り仮歯(プロビジョナルレストレーション)をインプラントに固定していきます。

なお、手術はIVS(静脈内鎮静法)のもと行ったため、患者様はうたた寝状態で手術を受けられました。そのため「気付いた時には手術が終わっていた」と仰られてました。

仮歯の装着

⑥仮歯装着後

インプラント埋入手術後直ちに、予め用意しておいた仮歯(プロビジョナルレストレーション)を固定し、即時荷重を行いました。

オールオン4であれば、手術したその日から綺麗な歯並びでお帰り頂けます。

インプラントと顎の骨とがしっかりと結合されるまで3〜6ヶ月は治癒期間(リハビリ期間)となります。治癒期間中は1ヶ月に1回程度来院して頂き、経過観察していきます。

インプラントと骨とが結合されればいよいよ最終的な上部構造を装着して完成です。

最終補綴物(上部構造)の装着

⑦ビフォーアフター

インプラント埋入手術から6ヶ月後、上顎、下顎のインプラントにアクリリックレジンの上部構造を装着して完成しました。

※インプラントは保険適応外です。
※治療後の口腔管理が不適切な場合、埋入したインプラント周囲に感染・炎症を起こし、脱落する可能性があります。

インプラント/オールオン4の症例

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