札幌にお住まいの40代男性のオールオン4ザイゴマインプラントの症例
札幌市にお住まいの40代男性の上下オールオン4の症例をご紹介します。
上顎の奥歯はほとんど骨がないため、通常の歯槽骨に埋入するインプラントではなく、頬骨(ザイゴマ)に埋入するザイゴマインプラントを行いました。
また、下顎も非常に骨がない状態でしたので通常の4本ではなく5本埋入しました。
できる限り少ないインプラントの埋入本数で治療を行いたいですが、骨の状態によってはこのように埋入本数を増やしてあげることで、インプラントを長持ちさせることができます。
食事をもっと楽しみたい…
1年ほど前から部分入れ歯を使用されていたというこちらの患者さま。
入れ歯の違和感、不快感が強く、食事も噛めないものが増えてきたため、食事を選ぶようになっていたそうです。
食事をもっと楽しみたいという思いが強くなり、GDHインプラントオフィス札幌に来院して下さりました。
診査診断
歯周病がかなり進行しており、全体的に動揺がある(グラグラ動く)状態でした。
上顎の臼歯部(奥歯の部分)は非常に骨吸収が進んでおり、下顎の前歯部は仮歯をブリッジで繋いでしますが、支えとなっている歯の骨がほとんどないためいつ抜けてもおかしくない状態です。
インプラント治療計画
下顎のインプラント埋入計画
下顎を通常のオールオン4で行おうとするとこのようなインプラントの埋入計画になります。
本来、後方の位置には通常よりも長いインプラントを斜めに埋入していくことで、最少4本のインプラントでも噛み合わせの力に耐えられるというのがオールオン4の基本です。
ただ、左側後方の④のインプラントの埋入位置に骨がほとんどないため、この状態だと斜めにインプラントを埋入することはできません。
そのため、左側後方は斜めに埋入することはせずに、1本追加して左側には3本のインプラントを埋入していくことになりました。
骨が大きく吸収されている下顎左側の後方にはインプラントを2本埋入
右側は通常のオールオン4の計画通り、前方に1本、後方に長いインプラントを斜めに1本埋入します。
上顎のインプラント埋入計画
上顎を通常のオールオン4で行おうとするとこのようなインプラントの埋入計画になります。
上顎の後方部分には顎の骨がほとんどなく、①④のように埋入することができない状態です。
サイナスリフトなどの骨造成の手術を行なっていない先生であれば、インプラントは出来ないと言われてしまいます。
サイナスリフトを行っている先生であれば、サイナスリフトを行なって6ヶ月経ってからインプラントを埋入するといった計画になります。
しかし、その場合、サイナスリフトを行ってからインプラントを埋入するまでの6ヶ月間は入れ歯を使用しなければなりません。
また、ここまで骨がない状態だとサイナスリフトでしっかり骨が出来上がるかはやってみないとわかりません。
GDHインプラントオフィス札幌では顎の骨ではなく、頬の骨(ザイゴマ)にインプラントを埋入するザイゴマインプラントが可能です。
このように前方に4本のインプラントを埋入し、左右の後方にそれぞれザイゴマインプラントを埋入することで、手術したその日のうちに仮歯を固定することができ、入れ歯を使わずにすみます。
CTによるザイゴマインプラントの埋入計画
上顎の右側にはノーベルバイオケア社製のNobel Zygoma 42.5mmを埋入
上顎の左側にはノーベルバイオケア社製のNobel Zygoma 45mmを埋入
通常のインプラントが10mm〜13mmに対して、ザイゴマインプラントは40mm以上です。
そのため、埋入角度のわずかなズレも許されません。
インプラント手術後
上下とも1日でインプラント手術を行いました。
手術中は静脈内鎮静法を行なっているため、患者様はうたた寝しているような状態で手術を受けることができます。
しっかりプランニングどおりの位置にインプラントを埋入することができました。
手術後、仮歯をインプラントに固定してお帰り頂けます。
ビフォーアフター
※治療内容:上顎オールオン4ザイゴマ、下顎オールオン4
※治療総額:6,000,000円(税込)
※インプラントは保険適応外です。
※治療後の口腔管理が不適切な場合、埋入したインプラント周囲に感染・炎症を起こし、脱落する可能性があります。
インプラントは第二の永久歯と言われています。
この新しい歯で、噛めるかどうか気にすることなく食事を楽しみ、思い切り歯を見せて会話を楽しんだり笑ったりして欲しいです。