札幌市内のインプラントの費用相場は?歯科医院で価格が違う理由について

歯を失った場合の治療の方法はインプラント、ブリッジ、入れ歯の3つの方法があります。
保険が適用となる治療もあればインプラントのように自費診療となる方法もあります。

自費診療は、それぞれの歯科医院ごとで治療にかかる費用が異なります。患者様の立場から言えば料金が安いのに越したことはありません。しかし、本当に“安いインプラント治療”は大丈夫なのでしょうか?

今回は札幌市内のインプラントの費用相場および歯科医院ごとに価格が違う理由について詳しくご紹介させていただきます。

札幌市で16年間で10,000件以上のインプラント関連の手術実績のある歯科医師の越前谷院長が札幌市内のインプラントの費用相場について解説します。

◾️ 目次
1.札幌市内のインプラントの費用相場
 1-1.札幌市内のインプラント1本あたりの費用相場は「40~50万円」
 1-2.インプラント治療が高額なのはなぜ?

2.歯科医院によって費用が違う理由
 2-1.インプラント手術をする術者の技術、経験
 2-2.使用するインプラントメーカー
 2-3.インプラント上部構造の種類・材質
 2-4.歯科技工士の技術
 2-5.感染対策
 3.まとめ

1.札幌市内のインプラントの費用相場

札幌市内のインプラントの費用相場ですが、あくまでもホームページなどでわかる費用ですし、全ての内訳を公開しているとも限りません。金額と内容が全て同じ条件であることはまずあり得ません。また、どこの歯科医院でも実際には患者様の口腔内の状態によって変動することをご理解ください。

1-1.札幌市内のインプラント1本あたりの費用相場は「40~50万円」

県庁所在地があり、道内でももっとも栄えている札幌市。札幌にはほかの都市と同様に多数の歯科医院が存在し、それぞれのクリニックでインプラント治療を行っています。

現在、札幌市内でインプラント治療を受けた場合、インプラント1本あたりの費用相場は約40~50万円となっています。

ほとんどの歯科医院が上記の費用の範囲内で治療を行っていますが、中には1本10万円以下、という激安価格でインプラント治療をしている歯科医院も見受けられます。

1-2.インプラント治療が高額なのはなぜ?

1本あたり数十万円の費用がかかるインプラント治療。けっして安い金額と言えるものではありません。しかし、インプラント治療が一般の歯科治療と比べて高額になるのは理由があります。

それは手術が必要だからです。

インプラントはあごの骨にインプラント体(フィクスチャー)を直接埋め込み、人工の歯根を作る治療法です。当然、外科的な手術が必要になります。また、外科手術を行うため事前にあごの骨や歯ぐき、お口の中の健康状態をチェックしたり、神経、血管の位置をCTスキャンで調べるなど、精密な検査もかかせません。

これらの理由から、インプラント治療は一般の歯科治療よりも高い価格に設定されています。

2.歯科医院によって費用が違う理由

前述のように、インプラント治療は札幌市内の平均相場で1本あたり約40~50万円の費用がかかります。

しかし、札幌だけを見ても、市内には平均相場で治療を行っているところもあれば、中には1本10万円以下の激安価格のクリニックも存在します。

なぜ、歯科医院によって費用が異なるのでしょうか?この項ではその理由について詳しくご説明します。

2-1.インプラント手術をする術者の技術、経験

日本の歯科医師法では、インプラント治療は歯科医師の免許があれば誰でも行えることになっています。しかし、インプラントは高度な外科手術を行う医療行為です。安全にかつ的確にインプラントをするには術者の技術と経験が必要になります。

現在、日本ではインプラント治療を行うにあたって

・インプラントメーカーが主催するセミナーで学ぶ
・日本口腔インプラント学会に所属して学ぶ
・臨床の現場で歯科医師から指導を受ける
・歯科医師が主催するセミナーで学ぶ

上記のようにセミナーや学会、もしくは勤務先で学ぶことが一般的です。

2-1.歯科医師の技術

どんなことでも誰から学ぶかというのは非常に大切ですし、簡単な症例から難しい症例まであらゆる患者様に対応するためには国内だけでなく海外にも積極的に勉強しにいかなければなりません。

そうやって知識、技術、経験を高めていくしかありません。手術の技術だけでなく、インプラント治療を行うにあたっての診断から歯科医師ごとで様々です。

もちろん、「技術が高く経験が多いからいくらでも価格を高くして良い」というのはモラル的にいささか問題があります。しかし、自費診療であるインプラント治療において歯科医師の技術と経験に見合う対価(=治療価格)を設定すること自体は何ら不自然ではありません。

2-2.使用するインプラントメーカー

インプラント治療で使われるインプラント体(あごの骨に埋め入れるネジの部分)にはさまざまな種類があります。

海外・日本国内のインプラントメーカーのほか、海外のメジャーブランドから派生したジェネリック製のインプラント体も存在しており、各メーカーごとに価格設定が異なるのが現状です。

使用する素材が高価である、高度な製造技術を持っている、多くの臨床実験の実績がある、またはそのインプラントメーカーにブランド力がある場合は価格も高くなる傾向にあります。それに対し、後発のインプラントメーカーは世界的にシェア率が高いメーカーに比べて安価に設定されていることが多いです。

◇メーカーごとに異なるインプラント体◇
インプラント体はそれぞれのメーカーによって材質や形状が異なります。現在、海外や日本で広く使われている人気のインプラントメーカーには以下のようなブランドがあります。

[海外ブランドのインプラントメーカー]

・ブローネマルク(ノーベルバイオケア社/スウェーデン)
世界初の実用的なインプラントの開発者であるブローネマルク博士の名前を冠したインプラントシステムです。インプラント体の先端がネジの形状をしており、あごの形にフィットしやすいのが特徴です。インプラントのメーカーとしてはパイオニアということもあり、長期的なエビデンスも取れており、シェア率も世界トップクラスとなっています。

・ストローマン(ストローマン社/スイス)
ネジの表面にざらざらしたSLA加工をほどこしたインプラント体です。SLAによって加工されたチタン金属はあごの骨とより結合しやすい、という特徴をもっています。結合力が高いため短いネジに応用でき、欧米人と比べてあごの骨の高さが短い日本人に適している点も人気の理由です。現在のシェア率は世界トップです。

・アストラテック(デンツプライ社/スウェーデン)
特別に改良されたチタン金属でできており、あごの骨との結合にかかる時間が短い、という特徴をもっています。インプラントのデザインも審美性が高く、天然の歯並びに近い仕上がりを再現できます。

[国内ブランドのインプラントメーカー]

・POI(京セラメディカル社/日本)
京セラは日本国内ではもっとも歴史のあるインプラントメーカーです。シェア率も日本トップを誇ります。結合力を強化したハイドロキシアパタイト(HA)仕様のインプラント体で骨が少ないケースにも適用できる、という特徴があります。

・AQB(アドバンス社/日本)
HA加工の特許を持つアドバンス社のインプラント体です。他社と比べて速い時間であごの骨と結合ができ、価格も安価なのが特徴です。

・プラトン(プラトンジャパン社/日本)
日本国内の歯科医師の声を反映したインプラント体でサイズのバリエーションも豊富、さらに価格も安価という特徴をもっています。

◆信頼できるインプラントメーカーを選ぶことが大切です◆
上記以外にも海外や日本には多数のインプラントメーカーが存在します。中には性能の低い製品もあるため、治療が成功するかどうかはインプラント体のブランド選びが非常に重要なポイントになってきます。

2-3.インプラント上部構造の種類・材質

2-3.上部構造の種類

上部構造とは、インプラント体の上部に取り付ける人工歯(歯冠)にあたる部品です。上部構造には以下のような種類があります。

・ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドのジルコニアの土台の上にポーセレンセラミックを焼き付けた上部構造です。強度が高く、耐久性に優れているという特徴があります。審美性はオールセラミックより多少劣ります。

・オールセラミック
人工歯すべてを陶器であるセラミックで作製した上部構造です。非常に審美性が高く、天然歯と同じかそれ以上の美しさを再現できます。100%陶器製のため、ジルコニアセラミックと比べて割れや衝撃に弱いのがデメリットです。

・メタルボンド
歯の内側部分が金属、表面がセラミックでできた上部構造です。強度が高く、割れや衝撃に強いという特性をもっています。内側が金属製のため透明感のある白さを再現できず、歯ぐきが黒ずんで見えてしまうというデメリットがあります。金属アレルギーの患者様には使用できません。

・ハイブリッドセラミック
セラミックにレジンというプラスチック樹脂をミックスして作製した上部構造です。上記の上部構造と比べて安価なのがメリットですが、時間が経つと黄ばんでくる、ジルコニアやオールセラミックよりも耐久性の面で劣る、仕上がりの見た目が少々不自然になる(人工的になる)、など、デメリットも少なくありません。

◆価格だけではなく機能面や審美性もチェック◆
上記の上部構造は一般的に上から下に行くにつれて価格が安くなります。(ジルコニアとオールセラミックは同じくらいの価格設定のところもあります)

上部構造を選ぶ際には価格だけではなく、どれだけの耐久性があるのか、金属アレルギーに対応しているのかなどの機能面や、天然の歯にどれだけ近づけるのか、といった審美性もチェックするようにしましょう。

2-4.歯科技工士の技術

2-4.歯科技工士の技術

歯科医院ごとにインプラント治療の価格差が生じる理由としては、素材だけでなく、歯科技工士の技術の違いも大きな理由のひとつです。

同じ材料を使っていても当然作り手によってその出来栄えは違います。

綺麗な歯、綺麗な歯並びというのは感覚的なものだけでなく、ゴールデンプロポーション(黄金比)という、美しく見える比率(理論)があります。

歯の形も様々で丸っぽいほうが似合う人もいれば、ちょっと四角っぽい歯のほうが似合う人もいます。

色も、ただ白ければいいわけではなく、透明感があり、他の歯と調和が取れて自然かどうかが大切です。

また、見た目だけでなく、歯科医師と打ち合わせをしながら口腔内全体のバランスを考慮して噛み合わせも考えていく必要があります。

こうしたことを総合的に考えて歯科技工士は「美しい歯」を作っていきますので当然技術の差は大きいです。

2-5.感染対策

2-5.感染対策

患者様に外科処置を行うインプラント治療では徹底した感染対策がかかせません。感染症を防ぐには以下のような機器を使うことやあらゆる状況を想定した感染対策の姿勢が求められます。

・治療器具の滅菌を行うオートクレーブなどの滅菌処理器
・使い捨てできる物はすべてディスポーザブル製品を使う
・治療中に使用する水は浄化水や殺菌水を使用

また、感染対策以外にも診療時に以下のような高度な精密機器を使用することで治療の精度が高まります。

・あごの骨や血管、神経の形状を立体的に把握できる歯科用CT
・肉眼では見えない細かな部分を確認できるマイクロスコープ

これらの機器は非常に高額な物も多く、設置にはかなりの費用が必要になります。このため、充実した設備や精密機器をどれだけ揃えているかがインプラント治療の価格面に反映されることもあります。

3.まとめ

札幌市内のインプラントの費用相場およびインプラント治療に価格差が生じる理由についてご説明をさせていただきました。

インプラント治療には「適正な価格」が存在します。術者の技術や経験のほか、使用する素材、歯科医院の設備など、さまざまな要素が治療価格に反映されるのがインプラント治療です。

GDHインプラントオフィス札幌では、治療の安全面は確保しつつ、患者様にはできるだけ低価格でインプラント治療を受けられるように「適正価格」であることを大切にしています。

そうは言っても決して安くない治療費ですので、治療費を分割してお支払いできるデンタルローンをご用意しております。また、インプラントの治療費も医療費控除の対象となりますので、そうした少しでも治療費のご負担を軽減できる方法についてもしっかりご説明させて頂いております。

インプラント治療はどこで受けても同じではありません。

歯科医院を選ぶ際は価格面だけではなく、歯科医師の技術や経験のほか、今回ご紹介した上記の項目など、総合的に判断していただければ幸いです。