X-Guideを用いたインプラント手術の症例
インプラントナビゲーションシステム「X-Guide(エックスガイド)」を用いたインプラント手術の症例を紹介します。
GDHインプラントオフィス札幌では最新のインプラントナビゲーションシステム「X-Guide(エックスガイド)」を導入しております。
インプラントを埋入する位置を計画
インプラント手術を行うにあたり「DTX Studio™ Implant」というインプラント治療計画シミュレーションソフトウェアに患者様のCTデータを取り込み、インプラントを埋入する位置を計画します。
インプラント埋入手術から上部構造(インプラントの歯の部分)までのインプラント治療における一連の治療計画を立てることができ、予知性・安全性を向上させることが可能となります。
Xガイドとも簡単に連動することができるため、より安全に、より正確に、よりスピーディーにインプラント治療を行うことができます。
インプラント埋入手術
作成した埋入計画をXガイドに取り込み、インプラントを埋入するにあたって口の中で使用するハンドピースという器具とXガイドとを連動させます。
これによってハンドピースのあらゆる動きを追跡(トラッキング)されることになります。
シミュレーションソフトで事前に計画したインプラント埋入位置をゴールとして、GPSのように術者が使用するハンドピースをナビゲーションしてくれるようになります。
ドリルの位置、インプラントの埋入方向、角度、そして深さもリアルタイムに追跡してナビゲーションしてくれます。ナビゲーションの映像はXガイドのモニターに映し出されるため、モニターを確認しながら手術を行っていきます
インプラント埋入直後のCT
左がシミュレーションソフトで計画した埋入位置、右がインプラント埋入手術直後のCTです。
事前に計画した通りに正確に埋入できたことが確認できました。
おわりに
今から15年ほど前はサージカルテンプレートというマウスピースを使用したインプラント手術をサポートしてくれるシステムを用いていました。
インプラントを埋入するところに穴が空いたサージカルテンプレート(マウスピース)を患者様に装着してもらい、そこの穴にインプラントを通すように埋入することで計画通り正確にインプラントを埋入できるといったシステムです。
こうしたガイドシステムはCTデータをもとにプランニングしますので、実際の手術時の口腔内の骨の状態と同じことが前提です。
しかし、実は同じではないことも当然あります。
それに気づけるかどうかは手指感覚が頼りです。
サージカルテンプレートを使用すると骨の硬さを正確に感じ取ることが難しく、そのなかで良くも悪くも計画通りに埋入できてしまいます。
骨の状態などを知るための手指感覚が磨かれなかったり、注水が届かなく骨がオーバーヒートしてしまったり、患者様の開口量の問題、マウスピース製作のための時間やコストなどマウスピース型のガイドシステムの弊害も感じました。
一方でこのXガイドはサージカルテンプレートを使用しないため、術者は手指感覚を大切にでき、そのうえでナビゲーションしてくれるので、患者様にとっても、術者にとっても、素晴らしいシステムだと実感しました。