ザイゴマインプラントとは|適応・費用・期間・リスクを歯科医師が解説|札幌 GDHインプラントオフィス札幌
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「骨が足りないので、インプラントはできません」
「骨を増やす手術をしてから1年以上かかります。その間は入れ歯になります」
他の歯科医院でこのように言われ、インプラントを諦めかけている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
上顎の骨は、歯を失ったあとに痩せやすい性質があります。長く入れ歯を使っていた方や、歯周病で歯を失った方の中には、通常のインプラントやオールオン4では十分に支えられないほど骨が少なくなっている方もいます。
そのような場合の選択肢のひとつが、頬の骨(頬骨=ザイゴマ)を利用する「ザイゴマインプラント」です。
この記事では、ザイゴマインプラントの仕組み、適応となる方、治療の流れと期間、費用、リスクまでを、ザイゴマインプラント治療に携わる院長の監修のもと詳しく解説します。
札幌市内だけでなく、道内・道外から相談を検討している方にも役立つよう、通院についての情報もまとめました。
ザイゴマインプラントの仕組みや特徴は、院長が動画でもわかりやすく解説しています。
目次
1. ザイゴマインプラントとは?

頬骨に固定する特殊なインプラント
通常のインプラントは、歯を失った部分の顎の骨(歯槽骨)に埋め込みます。
一方、ザイゴマインプラントは、上顎の骨ではなく、その上にある頬の骨(ザイゴマ)まで届く長いインプラントを斜めに埋め込み、固定する治療法です。
頬骨は上顎の骨よりも硬く、歯を失っても痩せにくい骨です。
そのため、上顎の骨がほとんど残っていない方でも、インプラントをしっかり固定できる可能性があります。
通常のインプラントとの違い
| 比較項目 | 通常のインプラント | ザイゴマインプラント |
|---|---|---|
| 埋め込む骨 | 上顎・下顎の骨(歯槽骨) | 頬骨(上顎のみ) |
| インプラントの長さ | 約10〜18mm | 約40〜60mm |
| 骨が足りない場合 | 骨造成(骨を増やす手術)が必要になることが多い | 大規模な骨造成をせずに治療できることが多い |
| 歯が入るまで | 骨造成をする場合は1年以上かかることも | 多くの場合、手術当日に固定式の仮歯が入る |
| 主な治療の形 | 1本〜数本の欠損、オールオン4 | オールオン4と組み合わせ、上顎全体を支える |
| 難易度 | 標準的なインプラント手術 | 頬骨・上顎洞・眼窩周囲の解剖を熟知した高度な外科手術 |
ザイゴマインプラントは、単独で使うよりも、オールオン4(少ない本数のインプラントで片顎全体の歯を支える方法)と組み合わせて、上顎全体の歯を固定式で回復するために用いられるのが一般的です。
オールオン4について詳しくはオールオン4とは?をご覧ください。
2. 従来の治療との違いとメリット
なぜ上顎は骨が足りなくなりやすいのか
上顎の骨は、下顎に比べてもともと柔らかく、歯を失うと時間とともに痩せていきます。
さらに上顎の奥歯の上には「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞があり、歯を失うとこの空洞が広がって、奥歯の部分の骨がいっそう薄くなることがあります。
次のような方は、上顎の骨が大きく減っていることが少なくありません。
- 総入れ歯を長年使っている
- 重度の歯周病で歯を失った
- 抜歯後、長いあいだ歯がない状態のままにしていた
骨造成を行う従来の方法との比較
上顎の骨が足りない場合、これまでは骨を増やす手術(サイナスリフトや骨移植など)を先に行うのが一般的でした。
| 段階 | 骨造成を行う従来の方法 | ザイゴマインプラント |
|---|---|---|
| 最初の手術 | 骨を増やす手術(サイナスリフト・骨移植など) | インプラント埋入手術 |
| 待機期間 | 骨ができるまで約6か月。その間は入れ歯 | なし。多くの場合、手術当日に固定式の仮歯を装着 |
| 2回目の手術 | インプラント埋入手術 | なし |
| 待機期間 | インプラントと骨の結合を待つ約6か月 | 仮歯で生活しながら治癒を待つ |
| 最終的な歯 | 治療開始から1年以上 | 手術から2〜4か月ほど |
骨造成は、どれだけ経験のある歯科医師が行っても必ず成功するとは限らず、骨がうまくできなければ追加の手術が必要になることもあります。
治療が1〜3年に及び、その間ずっと入れ歯で過ごす方もいます。
ザイゴマインプラントのメリット
① 手術当日に固定式の歯が入る可能性が高い
頬骨は硬く厚みがあるため、インプラントを埋め込んだ直後から強い固定(初期固定)が得られます。
そのため多くの場合、手術当日に取り外し不要の仮歯を装着でき、その日から見た目を回復し、柔らかいものから食事を始められます。
② 大規模な骨造成をせずに済むことが多い
骨を増やす手術を省けるため、手術の回数が減り、身体への負担や治療期間を抑えられます。
治療の流れがシンプルになり、見通しが立てやすいことも利点です。
③ ご自身の骨を活かして治療できる
人工骨や他の部位からの骨移植に頼らず、もともとある頬骨を利用して支えます。
「骨移植に抵抗がある」「できるだけ異物を入れたくない」という方にとっても選択肢になります。
④ 入れ歯から早く離れられる
「入れ歯が合わず、食事や会話が楽しめない」という方が、治療期間中も入れ歯に頼らず過ごせることは、生活の質に大きく関わります。
ザイゴマインプラントのメリットと、治療前に知っておきたい注意点については、院長の解説動画もあわせてご覧ください。
3. ザイゴマインプラントが適応となる方
こんな方は適応になる可能性があります
- 他院で「骨が少なくインプラントはできない」と言われた
- 「骨を増やしてからになるので、しばらく入れ歯」と言われた
- オールオン4を希望しているが、上顎の骨が足りないと言われた
- 総入れ歯が合わず、食事や会話に困っている
- 骨移植をしたくない、手術の回数をできるだけ減らしたい
- できるだけ早く、しっかり噛めるようになりたい
上顎の骨の残り方による治療法の選び方
「骨がない=ザイゴマインプラント」ではありません。
当院では、上顎を前歯から奥歯に向かって3つのゾーン(ゾーンⅠ:前歯部、ゾーンⅡ:小臼歯部、ゾーンⅢ:大臼歯部)に分け、どこに骨が残っているかで治療法を検討しています。

グループ1:3つのゾーン全ての骨が存在する場合

治療の選択肢:セグメント埋入 or All-on-4(オールオン4)
前歯部も臼歯部もすべてのゾーンの骨が十分にある場合は通常の真っ直ぐ埋入するようなインプラント手術が適応となります。
ただ、このやり方だと上顎の歯を全部インプラントにするために6〜8本のインプラントを埋入する必要がでてくるため、あえて最少4本ですむAll-on-4(オールオン4)を選択される患者様もいらっしゃいます。
骨の状態だけでなく、歯茎の状態、審美的要求などを考慮してどちらの方法がいいか考えていきます。
オールオン4の詳しい内容はオールオン4のページをご覧ください。
グループ2:ゾーンⅠとⅡに骨が存在する場合

治療の選択肢:All-on-4(オールオン4) or 骨造成手術+セグメント埋入
ゾーンⅢの骨が吸収されてしまっているため、ゾーンⅢに真っ直ぐインプラントを埋入することはできません。そのため、サイナスリフトなどの骨造成手術を行ってグループ1の状態にする方法があげられます。
ただ、その場合、治療期間が長期化することで患者様への負担は大きくなってしまいます。
そこで、ゾーンⅡの骨に斜めにインプラントを埋入することで、骨造成手術を行わずにすむという画期的な治療方法がAll-on-4(オールオン4)です。
All-on-4(オールオン4)であれば上顎も最少4本のインプラントで全ての歯を支えることが可能となります。
グループ3:ゾーンⅠにのみ骨が存在する場合

治療の選択肢:ザイゴマインプラント or 骨造成手術+All-on-4(オールオン4)
前歯部であるゾーンⅠのみに骨が残っているケースでは、前歯に通常のインプラントを埋入し、奥歯には頬骨にインプラントを埋入するザイゴマインプラントが適応となります。
もしくはゾーンⅡに骨造成手術を行い、All-on-4(オールオン4)手術を行う方法ですが、骨造成手術を行う以上、やはり治療期間は長期化してしまいます。
グループ4:全てのゾーンの骨が萎縮してしまっている場合

治療の選択肢:クワッドザイゴマインプラント or 骨造成手術+All-on-4(オールオン4)
前歯部も含めて、上顎のどこにも十分な骨が残っていない場合は前歯と奥歯ともに頬骨にインプラントを埋入するクワッドザイゴマインプラントが適応となります。
もしくはゾーンⅠにベニアグラフト、ゾーンⅡにサイナスリフトなどの大規模な骨造成手術を行った後にAll-on-4(オールオン4)を行う方法です。
しかし、ここまで骨が萎縮してしまっていると骨造成手術も成功させるのも難しく何度も大掛かりな移植手術を行うことになる可能性があります。
困難な手術を何度も行うことは患者様にとっても大きな負担となります。
クワッドザイゴマインプラントも難易度は非常に高いですが、歯科医師の技術が高ければ、成功率は大掛かりな骨造成術を行うよりも高くなります。
上顎の治療方法の選択肢をまとめた図です。

| グループ | 骨が残っている部分 | 主な治療の選択肢 |
|---|---|---|
| 1 | ゾーンⅠ・Ⅱ・Ⅲすべて | 通常のインプラント(片顎6〜8本)またはオールオン4 |
| 2 | ゾーンⅠとⅡ | オールオン4(奥側を斜めに埋入)、または骨造成+通常のインプラント |
| 3 | ゾーンⅠのみ | 前歯部は通常のインプラント+奥歯部はザイゴマインプラント、または骨造成+オールオン4 |
| 4 | どのゾーンも骨が少ない | クワッドザイゴマ(左右2本ずつ計4本のザイゴマインプラント)、または大規模な骨造成+オールオン4 |
グループ3・4のように骨が大きく失われている場合、骨造成で対応しようとすると、何度も大がかりな移植手術が必要になることがあります。
こうしたケースで、手術の回数や治療期間を抑えられる方法として検討するのがザイゴマインプラントです。
ザイゴマ以外の方法を選べることもあります
骨の状態によっては、ザイゴマインプラントを使わずに固定式の歯を実現できる場合もあります。
- 上顎洞を活用するトランスサイナスインプラント
- 上顎の奥(翼突上顎部)に固定するテリゴイドインプラント
- 骨の高さが少ない部分に使うワイドショートインプラント
大切なのは「どの術式ができるか」ではなく、その方にとって最も負担が少なく、長く使える方法はどれかを見極めることです。
当院ではCTで骨の状態を詳しく確認し、複数の選択肢をご説明したうえで治療法を決めていきます。
慎重な判断が必要な方
ザイゴマインプラントは外科手術を伴うため、次のような方は治療の可否やタイミングを慎重に判断します。
必要に応じて、かかりつけの医師と連携します。
- 心疾患・脳血管疾患の既往がある方
- 糖尿病のコントロールが不十分な方
- 血液をサラサラにする薬(抗凝固薬など)を服用している方
- 骨粗しょう症の治療薬(ビスホスホネート製剤・デノスマブなど)を使用している方
- 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)など、上顎洞に炎症がある方
- 喫煙習慣のある方
- 手術への不安が強い方(静脈内鎮静法で対応できる場合があります)
4. ザイゴマインプラントのリスク・デメリット
ザイゴマインプラントには大きなメリットがある一方で、通常のインプラントにはない注意点もあります。治療を検討する前に、必ず知っておいていただきたいことをまとめました。
手術の難易度が高い
ザイゴマインプラントは、長いインプラントを頬骨に向けて斜めに埋め込む手術です。
周囲には上顎洞、鼻腔、眼窩(目の周りの骨)、血管や神経など重要な構造があり、わずかな角度のずれも許されません。
CTによる精密な術前計画と、ザイゴマインプラントの十分な経験が欠かせない治療です。
起こりうる主な合併症
頻度は高くありませんが、次のような合併症が起こる可能性があります。
治療前に、起こりうるリスクと対応方法について詳しくご説明します。
| 合併症 | 内容 |
|---|---|
| 術後の腫れ・内出血 | 頬や目の下に腫れや内出血が出ることがあります。多くは1〜2週間ほどで落ち着きます |
| 上顎洞炎(副鼻腔炎) | 上顎洞に炎症が起こり、鼻づまりや頬の痛みなどが出ることがあります。薬での治療や、耳鼻咽喉科との連携が必要になる場合があります |
| しびれ・感覚の違和感 | 頬や唇の周りに一時的なしびれや違和感が出ることがあります |
| インプラント周囲の炎症 | 術後の口腔ケアやメンテナンスが不十分な場合、インプラント周囲に炎症が起こり、脱落につながることがあります |
| 歯ぐきの退縮・違和感 | インプラントが歯ぐきの近くを通るため、歯ぐきが下がったり、清掃しにくさを感じたりすることがあります |
| 眼窩周囲の損傷 | まれですが、埋入の方向によっては目の周りの組織を傷つける危険があり、精密な計画が必要です |
すべての方に適応できるわけではない
頬骨の状態、上顎洞の炎症の有無、全身の健康状態、噛み合わせなどによっては、ザイゴマインプラントが適さない場合があります。
また、ほかの方法でより負担なく治療できる場合は、そちらをおすすめすることもあります。
費用が高くなる傾向がある
ザイゴマインプラントは、専用の長いインプラント体、高度な設備、手術に関わるチームの体制が必要になるため、通常のインプラントやオールオン4より費用が高くなります。
ただし、骨造成の手術を何度も行う場合と比べると、総額や通院回数の差が小さくなることもあります。
対応できる医療機関が限られている
ザイゴマインプラントを行える歯科医療機関は、全国的にも多くありません。
そのため、ご自宅から離れた医院まで通院が必要になることがあります。
5. 治療の流れと期間
ザイゴマインプラント治療は、一般的に次の流れで進みます。期間はお口の状態によって変わるため、目安としてご覧ください。
| ステップ | 内容 | 期間・回数の目安 |
|---|---|---|
| ① 無料相談・カウンセリング | お悩みやご希望、これまでの治療経過をお伺いします。遠方の方は、LINEでお口の写真を送っていただくご相談も可能です | 初回 |
| ② 精密検査 | CTで骨の厚み・高さ、頬骨の形、上顎洞の状態、炎症の有無を立体的に確認。歯周病、噛み合わせ、全身状態も検査します | 1〜2回 |
| ③ 治療計画のご説明 | CTデータをもとに埋入位置と角度をシミュレーションし、治療法の選択肢、費用、期間、リスクをご説明します | 1回 |
| ④ 手術・仮歯の装着 | 静脈内鎮静法を併用し、うとうとした状態で手術を受けていただけます。多くの場合、当日に固定式の仮歯を装着してお帰りいただけます | 1日(手術時間は2〜3時間ほど) |
| ⑤ 経過観察 | 腫れや傷の治り、仮歯の噛み合わせを確認します | 術後数日〜1週間後、その後月1回ほど |
| ⑥ 最終的な歯の装着 | 骨とインプラントが安定したら、耐久性の高い最終的な歯を製作して装着します | 手術から2〜4か月ほど |
| ⑦ 定期メンテナンス | インプラントを長く使うため、定期的に検診とクリーニングを行います | 3か月ごと |
手術当日について
手術は、日本歯科麻酔学会認定の歯科麻酔専門医による静脈内鎮静法を併用して行います。
点滴で鎮静剤を投与し、うとうとと眠っているような状態で手術を受けていただく方法で、治療中の不安や恐怖心を和らげます。
手術は、手術室内でCT撮影ができる当院のハイブリッド手術室で行います。
手術中にCTで位置を確認しながら進められるため、安全性の確認に役立ちます。
術後の過ごし方
- 手術当日は、ご家族の付き添いや送迎をお願いしています
- 腫れのピークは術後2〜3日ほどで、その後徐々に落ち着きます
- 仮歯が入っていても、治癒期間中は柔らかい食事から始めていただきます
- 鼻を強くかむ、激しい運動、飲酒、長時間の入浴は術後しばらく控えてください
術後の注意点はオールオン4手術後にやってはいけないことも参考にしてください。
6. ザイゴマインプラントの費用
当院の料金(税込)
| 治療内容 | 料金の目安 |
|---|---|
| ザイゴマインプラントを併用したオールオン4(片顎) | 2,645,500円〜 |
| 参考:オールオン4(片顎・ザイゴマなし) | 1,897,500円〜 |
| 治療後のメンテナンス | 11,000円/回 |
料金に含まれるもの:精密検査(CT)、診断・治療計画、静脈内鎮静法、抜歯、インプラント埋入手術費用、インプラント体、手術当日の仮歯、最終的な歯(上部構造)、最終装着までの経過観察
別途費用がかかる場合があるもの:事前の歯周病治療、上下両顎を治療する場合の反対側の顎
ザイゴマインプラントの本数(片顎2本か4本か)や、前歯部に通常のインプラントを併用するかどうかによって費用は変わります。
正確な費用は、CT検査のうえで治療計画とあわせてご提示します。
費用負担を軽くする方法
医療費控除:インプラント治療の費用は医療費控除の対象です。
1年間(1月〜12月)に支払った医療費が一定額を超えると、確定申告で所得税の一部が戻り、翌年の住民税も軽くなります。
通院のための電車・バスなど公共交通機関の交通費も対象になるため、遠方から通院される方は領収書や記録を残しておきましょう。
詳しくは医療費控除についてをご覧ください。
デンタルローン:治療費を分割でお支払いいただけます(審査があります)。
詳しくはインプラントの分割払い(デンタルローン)についてをご覧ください。
保証
- メンテナンスを受けていたにもかかわらず、当院で埋入したインプラントが抜けてしまった場合、再埋入の手術費用は無償です(骨造成が必要な場合は実費、上部構造は対象外)
- 上部構造を含む保証をご希望の方には、第三者保証機関「ガイドデント」による10年保証をご案内しています
インプラント費用の相場や内訳については、安いインプラントは大丈夫?札幌の費用相場と価格が違う理由でも解説しています。
7. ザイゴマインプラントの症例

| 主訴 | 入れ歯を使うと味がしなく食事が美味しくないという理由で、歯がボロボロだけど10年以上入れ歯も使わずに生活されていました。意を決して来院。 |
| 治療内容 | 上顎はザイゴマインプラントにテリゴイド、ワイド・ショートインプラントを含めて8本のインプラントによるオールオン4。下顎は基本的な4本埋入によるオールオン4。上下ともに即時荷重により手術当日に仮歯を固定。 |
8. ザイゴマインプラントを受ける医院の選び方
ザイゴマインプラントは、誰が行っても同じ結果になる治療ではありません。
医院を選ぶときは、次の点を確認しましょう。
| 確認したいこと | 具体的なチェックポイント |
|---|---|
| ザイゴマインプラントの経験 | 症例数、経験年数、骨が大きく失われたケースや両顎の治療経験があるか |
| 専門的なトレーニング | 国内外のザイゴマインプラントの研修を受けているか、国際的な組織の認定があるか、歯科医師向けの講師を務めているか |
| 診断と計画の体制 | CTによる3D診断とシミュレーションを行っているか、埋入角度を事前に設計しているか |
| 手術の安全管理 | 専用の手術室、静脈内鎮静法を管理できる体制、術中のモニタリングがあるか |
| チーム医療 | 被せ物を設計する歯科医師、歯科技工士、メンテナンスを担う歯科衛生士と連携しているか |
| 説明の姿勢 | メリットだけでなくリスクや他の選択肢も説明してくれるか、症例を費用・期間・リスクとあわせて公開しているか |
GDHインプラントオフィス札幌の体制
- 院長 越前谷澄典は、ザイゴマインプラントの国際的なネットワーク「ZAGAセンター」の認定を受けています
- 院長はICOI(国際口腔インプラント学会)認定医・指導医で、オールオン4・ザイゴマインプラントのライブオペセミナーを主催し、全国の歯科医師への教育にも取り組んでいます
- 2026年には「Taiwan Full Arch Congress 2026」に登壇し、最優秀賞を受賞しました
- 被せ物は日本補綴歯科学会の補綴指導医が設計し、院内専属の歯科技工士が製作します
- 静脈内鎮静法は日本歯科麻酔学会認定の歯科麻酔専門医が担当します
- 手術室内でCT撮影ができるハイブリッド手術室で手術を行います
各医師の経歴は医師・スタッフ紹介を、歯科医院選び全般のポイントは札幌でインプラントの名医を選ぶ7つのポイントをご覧ください。
9. 札幌市外・道外から来院される方へ
当院には、札幌市内だけでなく、道内各地や本州から相談に来られる方もいらっしゃいます。
通院回数の目安
ザイゴマインプラントを併用したオールオン4の場合、手術までに検査・説明で1〜2回、手術日、術後の経過観察、最終的な歯の装着と、合計で10回ほどの通院が目安です。
遠方の方は、検査と説明を同じ日にまとめるなど、通院回数をできるだけ減らせるよう調整します。
アクセス
JR札幌駅・地下鉄大通駅から徒歩圏内の札幌2・2ビル1階にあります。新千歳空港からはJR快速エアポートで札幌駅まで乗り換えなしでお越しいただけます。
事前のご相談
来院前に、LINEでお口の写真やお手持ちのCT画像の情報をお送りいただければ、治療の可能性や通院の見通しについてご説明できます。
治療後のメンテナンスを、お住まいの近くの歯科医院と連携して行うことについてもご相談ください。
10. よくある質問
Q. ザイゴマインプラントの手術は痛いですか?
手術は局所麻酔と静脈内鎮静法を併用して行うため、手術中の痛みはほとんど感じません。
術後に腫れや痛み、内出血が出ることがありますが、痛み止めでコントロールでき、多くは1〜2週間ほどで落ち着きます。
Q. 上顎の骨がほとんど残っていなくてもできますか?
頬骨の状態によっては治療できる可能性があります。
前歯の部分も含めて骨がほとんどない場合は、左右2本ずつのザイゴマインプラントで支える方法(クワッドザイゴマ)を検討します。
ただし、治療できるかどうかはCTによる詳しい検査が必要です。
Q. 手術したその日に歯は入りますか?
多くの場合、手術当日に固定式の仮歯を装着できます。
ただし、インプラントの固定の強さなど手術中の状態によっては、仮歯の装着を後日にする場合もあります。
Q. 下の歯にもザイゴマインプラントはできますか?
ザイゴマインプラントは頬骨を利用するため、上顎のみの治療法です。
下顎の骨が少ない場合は、オールオン4やショートインプラントなど、別の方法を検討します。
Q. ザイゴマインプラントはどのくらい長持ちしますか?
適切な診断と手術のもとで治療を行い、定期的なメンテナンスを続けることで、長く使っていただけることが期待できます。
一方で、口腔ケアやメンテナンスが不十分な場合は、インプラント周囲炎などで寿命が短くなることがあります。
オールオン4の寿命についてはオールオン4の寿命は何年?も参考にしてください。
Q. 他院で「インプラントはできない」と断られましたが、相談できますか?
はい、ご相談いただけます。他院で治療が難しいと言われた方からのご相談も多くいただいています。
お手持ちのCT画像や治療計画書があれば、セカンドオピニオンとしてご意見をお伝えすることもできます。
Q. 年齢が高くても受けられますか?
年齢だけで治療ができないということはありません。
大切なのは全身の健康状態です。持病やお薬について詳しくお伺いし、必要に応じてかかりつけ医と連携して判断します。
詳しくはインプラントは何歳までできる?をご覧ください。
11. まとめ:骨が少なくても、諦める前にご相談ください
ザイゴマインプラントは、上顎の骨が大きく失われ、通常のインプラントやオールオン4が難しい方にとって、大規模な骨造成をせずに固定式の歯を取り戻せる可能性のある治療法です。
多くの場合、手術当日に仮歯が入り、2〜4か月ほどで最終的な歯が完成します。
一方で、高度な技術と精密な診断が必要で、すべての方に適応できるわけではありません。
リスクや他の選択肢も含めて十分な説明を受け、納得したうえで治療法を選ぶことが大切です。
GDHインプラントオフィス札幌では、CTによる精密検査のうえで、ザイゴマインプラントだけでなく、オールオン4や骨造成を併用した方法など複数の選択肢をご説明します。
他院で断られた方、遠方にお住まいの方も、まずはお気軽にご相談ください。
- お電話:011-251-8888(月〜金 9:30〜17:30)
- Webからのお問い合わせ(24時間受付)
- LINEでのご相談(24時間受付・お口の写真を送ってのご相談も可能)
自由診療に関する表記
ザイゴマインプラントを含むインプラント治療は、自由診療(保険適用外)です。
主なリスク・副作用:外科手術が必要です。術後に腫れ・内出血・痛み、上顎洞炎、一時的なしびれなどが起こる可能性があります。治療後の口腔管理が不適切な場合、インプラント周囲に感染や炎症が起こり、脱落する可能性があります。全身状態によっては治療を受けられない場合があります。
標準的な費用:ザイゴマインプラントを併用したオールオン4(片顎)2,465,500円〜(税込)
治療期間:手術から最終的な歯の装着まで2〜4か月ほど

この記事の監修者

越前谷 澄典
歯科医師/歯学博士
医療法人社団スマイルオフィスデンタルクリニック 理事長
GDHインプラントオフィス札幌 院長
北海道医療大学歯学部卒業。
多数歯欠損や骨量不足などの難症例に対するインプラント治療を専門とし、年間1,000本以上の埋入実績を有する。
オールオン4・ザイゴマインプラントのライブオペセミナーを通じ、全国の歯科医師への教育活動にも取り組んでいる。
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手術後の口腔管理が不適切な場合、埋入したインプラント周囲に感染・炎症を起こし、脱落する可能性があります。
